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研究室紹介

小林研究室

教員からのメッセージ

航空機の飛行性に関する研究、人間パイロットの操縦特性に関する研究、新しい概念の航空機の開発に関する研究。担当科目は飛行力学、航空宇宙機設計になります。

春休みは今、特訓実施中

 小R0011316 (1).JPG 春休み期間は実力アップの好機!。

 新年度4月からの小林研ゼミ生として7名が仮配属されていますが、7名全員が新4年生となる航空宇宙学専攻の第1期生の諸君です。

 小林研では、新年度からの卒業研究開始に向けて、この2月と3月は主体的な勉強会また勉強会と特訓が続いています。

 勉強会での学習内容は下記項目で、これまでの授業よりもより深くより実践的な内容にしています。

  ●航空機運動と制御、
  ●航空機の飛行性設計基準
  ●航空機の空力特性推算
  ●飛行シミュレータ
  ●信頼性工学

なお、「信頼性工学」はどの分野の航空宇宙技術者にも欠かせない小R0011329.JPGものですので、この集中講義(1週間)については小林研以外の航空宇宙学専攻第1期生にも参加を開放しています。

 ゼミ生諸君は、これらの学習と並行して、各自の卒業研究のテーマ内容について議論を深め、助走を始めるなど、気合が入っています。

  卒研テーマは解析と飛行シミュレータを用いた「低速飛行時の縦操縦性の劣化」や「複数横方向モードと操縦性」などの研究、解析と風洞試験を用いた「編隊飛行時の空力特性」や「高揚力装置の効き改善策」、また、「ある特殊滑空機の飛行特性推定」などです。
 個々の具体的な卒研内容については後日、適宜お知らせしたいと考えております。 

 

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   ←文&撮影:小林

 

 

ダウンバースト実験-写真-2011-9-16-No.5-No.2.jpg 局所的かつ急激な下降気流を生み出すダウンバーストは航空機の飛行安全を脅かす原因の一つになっています。
 小林研では過去にも行ったことのある「ダウンバーストを室内で再現する実験」を再び取り上げ挑戦し始めました。ダウンバーストが地上にぶつかった後の空気の流れ状態を観察して、航空機運動への影響を調べる基本データを取得したいと考えています。卒研として古泉美和子さんが担当しています。
 左の写真はその実験の試みの一例です。

 

 

 下の写真は小林研でシステム構築中の研究用フライトシミュレータの様子です。外部視界用スクリーン間の継ぎ目を多少目立たないように改善したものです。8月のオープンキャンパスで披露いたしました。視野角の広さと操縦特性との関わりについての研究を始めるとともに、システム構築では今後、コックピットの製作を試みる予定です。田口雅勝君が卒研として担当しています。
FST5screen-2.JPG 小林研の卒研には、他に二つの研究が走っています。一つは、鳥や航空機の編隊飛行時における空力特性、特に誘導抗力と揚力分布、の特徴についての研究です。これは金子佑哉君が担当しています。もう一つは、操縦中にパイロットがどのような姿勢で飛行しているかが正しく認識できなくなる空間識失調(Vertigo)の基礎研究としての、斜面台を用いた人間の空間認識に関する基礎実験です。東啓介君が担当しています。
 これらの研究の状況についても、後日報告したいと考えています。

 

 

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 機械工学科航空宇宙学専攻には操縦技量訓練用などのフライトシミュレータ数台がフライトシミュレータ実習室(C2号館3階)などに設置されていますが、小林研では飛行性(Flying Qualities)研究用のフライトシミュレータを構築中です。その進捗状況を報告いたします。

 小林研で構築中のシミュレータは外部視界映像をワイドビューのスクリーンに映し出すことによって、パイロットへの臨場感を高めて、パイロットが実飛行をしている感覚に没入し易くすることを特徴としています。上の写真のように大型スクリーン5面に外部視界を映し出し、パイロットの左右90度以上の側方視界を与えていますので、特にパイロットの横揺れ(ロール)操舵特性が実飛行に近いものになることが期待できます。飛行性(Flying Qualities) 研究のために付加しているいくつかの機能を活用しながら、こうしたパイロット操舵特性についても研究に力を入れていくつもりです。

 次回の本学オープンキャンパスにおいて公開いたします。是非ともお立ち寄りいただき、飛行の臨場感を感じていただけばと願っております。
   期日: 7月17日(日)  場所: C2号館 1階 E105室

 今後はスクリーン隙間解消の対策などのほか、操舵装置を含むコックピット部を改良制作して、より充実したシミュレータへと発展させ、学生諸君とともに研究・教育に役立てていく予定です。

小林 修 特任教授

小林顔写真.jpg   経歴:川崎重工業にて長年にわたり航空機の開発に従事。
              そののち東海大学教授を経て、本学特任教授に。
  学位:博士(工学)

専門分野&研究領域:

  ・航空機の飛行性 (Flying Qualities)
  ・航空機の飛行制御則(Flight Control Law)
  ・人間パイロット操舵特性
  ・航空機/宇宙機の開発
  ・飛行シミュレータ試験&風洞試験の技術
  ・編隊飛行時の空力特性
  ・ダウンバースト室内実験
  ・空間識失調(Vertigo)

 

研究論文、TV番組協力など:
  ⇒
研究論文&マスメディア.pdf 
(クリックして開くまでに少々時間が掛かることがあります)(2012.2.6 更新)

 

担当科目:

 ・飛行力学 panel-airplane.jpg
 ・航空宇宙機設計 
 ・航空宇宙プロジェクト 
 ・機械設計法1&2

 

 開発に直接従事してきた航空機・宇宙機:

 ・対潜哨戒機 PX-L
 ・可変特性研究機 P2V-7改VSA (1977年初飛行)
 ・短距離離着陸(STOL)実験機「飛鳥」(1985年初飛行)
 ・宇宙往還機「HOPE」
 ・飛行艇US-1A改(現US-2)(2003年初飛行)

 

主な社会活動:(2011/6現在)

 ・日本航空宇宙学会 理事(1997-1998)
 ・日本航空宇宙学会 大学教育検討委員会 委員長(2007-2008)

 ・文部科学省 宇宙開発委員会 特別委員(2004-現在)
 ・防衛省 「高運動飛行制御システムの研究」外部評価委員会 委員長(2009)
 ・経済産業省 「将来型航空機運航自律制御支援システム技術研究調査」技術評価検討会 座長(2005)
 ・内閣府 ミレニアムプロジェクト-成層圏プラットフォーム評価助言会議 議長(2003-2004)

 ・NEDO 技術委員(2011-現在)
 ・JAXA 航空プログラム推進委員会 委員長(2007-2010)
 ・JAXA JAXA航空の研究開発に関する外部有識者委員会 委員長(2009-2010)
 ・JAXA 将来旅客機概念検討分科会 分科会長(2005-2008)委員(2008-2010)
 ・財団法人無人宇宙実験システム研究開発機構
   「空中発射システム委員会に関わる専門委員会システム専門委員会」委員(2009-現在)
 ・海上自衛隊テストパイロットコース特別講義講師(2005-現在)
 ・神奈川県大和市「やまと市民大学講座―航空工学入門」講師(2008)


 

 

 

JAXA「調布航空宇宙センター」見学


 2月25日(金)東京都の調布市と三鷹市にあるJAXA調布航空宇宙センター(分室を含む)を見学させていただきました。
 JAXAとして統合される以前には科学技術庁の航空技術研究所(その後航空宇宙技術研究所)であったところで、航空機開発技術にかかわる研究や設備が充実しています。私(小林)にとっても哨戒機PX-L,可変特性研究機P2V-7VSA、STO実験機「飛鳥」、宇宙往還機HOPEなどの開発で風洞試験やフライトシミュレータ試験などを行ってきた思い出深いところです。
 説明やお世話をしていただいたJAXA関係者の皆様にお礼申し上げます。

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         実験航空機(ヘリコプタ)MuPal-εの前で集合写真・・・。

 

 以下のスナップ写真は展示室(小型超音速実験機の前)、YS-11コックピット、エンジン研究室、複合材研究室・・・です。 JAXA見学-3.jpg

卒研発表そして研究室親睦会

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   卒研発表会(2/14)で、小林研からは「編隊飛行による誘導抗力の変化」と「航空機の重心移動と運動安定限界」に関する研究内容を発表しました。 発表前の緊張感に加え、発表後の解放感と充実感は格別の味であったようです。

 

 

   卒研発表のあと、4年生から研究を引き継いでくれる新しい後輩(3年生)に、研究の詳細やシミュレータと風洞の使用法などノウハウを説明しました。 

  
左の写真:
編隊Koba2011-2-14-5.JPG飛行時の誘導抗力の研究において使用している「風洞」です。回流部の洞が測定部の上部にある縦型のゲッチンゲン型風洞です。最大風速50メートル/秒の風の中で、翼などのまわりの流れ状態の観測や、翼などに働く空気力の計測ができます。来年度はこの風洞を多用することになります。



 

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  卒研発表を終えその解放感が消えないうちにということで、
小林研ゼミの全員が集まって親睦会を開催しました(2/16):
 場所は本厚木駅付近の居酒屋チェーン店。

楽しく語らいながら、
4年生は卒研生活を振り返りかつ新しく飛び立つ社会に胸をときめかせ、3年生は卒研と就活に向かって決意を固める決起集会ともなりました。

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 小林研では独自の研究用のシミュレータのシステム構築を進めておりますが、現在は外部視界情報の拡大(投影画像のワイドビュー化)へのシステムアップを行っているところです。
 掲載の写真はその作業状況(投影スクリーンの3面化)の写真です。スクリーン間の隙間や画像接続の円滑化などへの細部の重要な対策を講じることがこれからの当面の課題です。

 さらには、視界情報の益々の拡大とコックピット内操縦装置などの改良を加えて、臨場感に溢れ、没入感に浸る迫真のシミュレータの構築を目指しています。

研究用フライトシミュレータのシステム構築開始

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    機械工学科航空宇宙学専攻には数台の立派なシミュレータが設置されており、離陸から着陸までの飛行操縦を行うことができますが、今年度(2010年度)発足の小林研究室でも、航空機の機体特性を簡単に変更できる「研究用フライトシミュレータ」のシステム構築を開始しました。
  まだ簡易レベル段階ですが、航空機の飛行特性、飛行制御則、人間パイロット挙動などに関する研究テーマを扱う卒業研究などに活用していきます。
  パソコンに組み込んだ航空機の運動方程式をパイロット操舵入力を取り込みながら運動計算して、航空機の時々刻々の姿勢や位置に基づく外部視界映像をスクリーンに映し出します。 初期トリム飛行状態での有次元空力微係数の値を任意に変更できるようにしていますので、所定の飛行状態で効率良く、パイロットによる飛行性評価ができます。
  外部視界は現在のところスクリーン1枚ですが、短焦点プロジェクタを使用して視野角の確保を図っています。将来はスクリーン3面のワイドビューに、さらにはコックピットを制作・整備していくことで、臨場感・没入感をさらに強めていく予定です。

我が国の航空100年記念-イベント等のご案内

 

2010年は徳川大尉と日野大尉による我が国初の動力機飛行から100年目にあたります。これを記念して多くのイベントが催されますが、そのうちのいくつかをご紹介します。

  ●航空100年記念「日本の航空科学技術の歴史展」:
             
9月9日(木)10:30-16:00、日本科学未来館7階会議室

   ●航空100年記念講演会「JAXAから見た日本の航空の歩み」:
        
9月9日(木)10:00-16:45、日本科学未来館みらいCANホール

  ●特殊切手「航空100年記念」の発行 発行日:9月21日(火)航空100年記念切手.jpg
          
我が国にとって記念碑的な航空機を集めた1シート10枚の記念切手。
         
その中には小林も開発に関与したSTOL実験機「飛鳥」と飛行艇「US-2(US-1A改)」も含まれています。
          (
もちろん小林も購入します!)
       (10/13追記:後日購入した記念切手シートのコピーです)⇒⇒⇒⇒⇒

  ●TV放映:「国産飛行艇US-2」:新明和工業により開発された飛行艇US-2(2003年初飛行)の開発、現状そして将来について報道する科学情報番組です。
                Tokyo MX テレビ(東京地区:地上デジタル9チャンネル) 番組「ガリレオチャンネル」

                放映日時 9月18日(土)20:30(夜8時30分)から。
            但し、スポーツ中継のため、21:30(夜9時30分)からになるかもしれないとのことです。
    
      (訥弁&口下手の小林も撮影取材を受けましたので、少しばかりTV画面に登場することになっています

夏休み期間中の卒研ゼミ スタート!

 

ゼミ2010-8-2 001.JPG  いよいよ夏休みに突入。今年の夏は例年にない猛暑ですね。小林研は休み期間も卒業研究を進めていきます

 本日8/2はその初回ということで、気持ちも新たに、当大学の基礎を創られた中部幾次郎先生と中部謙吉先生(初代理事長)の記念碑の前で、記念写真

 その後、大学近くのレストラン「夢庵」で食事をしながら、今後の卒研方針について話し合いました


ゼミ2010-8-2 003.JPG今後は次の二つの研究プロジェクトを4人で力を合わせながら挑戦していきます. 
 
(1)  紙製ハニカム構造の主翼製作と、それを用いたパラグライダor/and飛行機の飛行特性研究。
 (2) 航空機の運動解析システムと研究用シミュレータの開発と、それらを用いたFlying Qualitiesの研究。