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 今年度の修士論文(大学院博士前期課程)と卒業研究I(学部3年),II(学部4年)の発表会が,6日(金)・9日(月)・10日(火)と,休日を挟んで3日連続で実施されました.卒業研究I はJコース(グローバルエンジニアコース)の選択科目ですが,卒業研究II は全コース必修科目(合格しないと卒業できない)です.大学院と卒業研究I はそれぞれ1会場での実施ですが,卒業研究II の発表は,5分野(材料力学系,機械力学系,流体力学系,熱力学系,航空宇宙系)に分かれて実施されます.
 学部の発表では,大学院生に負けないような発表もあれば,審査の先生の質問に答えられずに立ち往生してしまう学生も少なからず見受けられました.持ち時間で質問に答えられなかった学生は,後日,質問された先生の所へ伺って回答しなければなりません.
 大学院の発表は,3~4年間の集大成となる発表で,審査も厳しくなります.指導の先生(主査)以外に2名の先生(副査)が事前に修士論文を詳細にチェックします.会場の雰囲気も学部の発表のときよりは緊張感が高まります.質問にうまく答えられなかった大学院生もいましたが,無事全員合格となりました.
 この時期は,後期の成績評価(小テスト,試験,報告書,図面など,チェックしなければならない評価対象が山のようにあります)や入試業務なども重なり,先生方は超多忙です.それでも,論文作成や発表の指導は手を抜けません.大学で実施した研究をそのまま就職先で継続する学生は少ないと思いますが,論文をまとめる過程で身につけた課題解決の手法を,社会人になってから少しでも役立てていただけることを期待します.
 お疲れ様でした.                                 (H.T.)



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       卒業研究II発表会の一コマ(航空宇宙系)    2015.2.9
    

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              卒業研究II発表会の一コマ
  
 発表会場出入口前のテーブルには,聴講者用にその日の発表テーマの要旨が
並べられています.



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           修士論文発表会の一コマ      2015.2.10

 発表内容も説明の仕方も,学部生よりだいぶレベルアップしています.







吹雪は、一寸先が見えなくなるホワイトアウトなどの視程障害や、雪が堆積して「吹きだまり」ができ車両が立ち往生する吹雪災害が発生します。

南極の東オングル島にある昭和基地でも最大で秒速50mにもなる風による吹雪で「吹きだまり」ができ、越冬隊員の方々の仕事の半分以上は建屋周りの除雪作業に強いられることになります。

そこで、建屋を高床式にして、床下に空間を設け吹雪を素通りさせて「吹きだまり」ができないようにする方法がありますが、今度は、吹雪が堆積した雪を削り取る「削剥(さくはく)」が発生して、床下の雪を持ち去ってしまい基礎部が露出して建屋が倒壊する危険性があります。

研究室では、吹雪を上手にコントロールして、「吹きだまり」も「削剥」も生じ難くするためにはどうしたらよいかを研究しています。吹雪をコントロールするためには、建屋形状、建屋と建屋の相互配置、地形等を考慮する必要があります。研究するための道具としては、風洞、水槽と数値解析ソフトがありますが、自然界における吹雪と建屋を小さな風洞内で再現しようとするには、相似性など数多くの課題があります。これらの問題を解決するには風洞の他に数値解析の手も借りなければなりません。

研究室では南極昭和基地の自然エネルギー棟や基本観測棟の形状について国立極地研究所の先生と共同で実験や数値解析を行っております。

機械工学科 山岸陽一


南極昭和基地基地中心部.JPG


            南極昭和基地中心部 (国立極地研究所撮影)


吹雪風洞実験風景.JPG


         卒研生による吹雪風洞実験風景

(独)防災科学技術研究所雪氷防災センター新庄雪氷環境実験所にて


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         卒研生による基本観測棟(模型)周辺の吹雪風洞実験

  (独)防災科学技術研究所雪氷防災センター新庄雪氷環境実験所にて